劇団態変

赤木かん子

           
         
         
         
         
         
         
     
 劇団「態変」の公園がある!
 いいな〜、いきたいな〜。
 3/17〜20までだ・・・。でも行けないよなァ。
 3/18は高知だ・・・。大阪経由で高知?
 うーん考えられなくはないけど、こういうとこでちょっとひるむ程度にはババアになったからな〜。前は疲れ知らずだったけど、今はムリしてヘタバって、自分の仕事がうまくいかなくなったらマズイ、なーんて思っちゃうくらいには年とったもんね〜。
 「態変」は主催者の金満里本人もハンディキャッパーだけど、いつもシロートのハンディキャッパーの人たちをエキストラにする劇団で、私は東京でやった時に脳性マヒの知り合いがエキストラになったので行ったんだけど、凄かったね。
 脳性マヒ、というのは自分の筋肉を思うように動かせないし、動かそうとするとけいれんしちゃうんだけど金満里はその人たちに色とりどりのカラフルで美しいレオタードを着せて舞台の上に文字通りころがしたのである。
 やがて舞台のまんなかには大きな大きな美しい荘厳な月がのぼり、みんな憧れをこめてその動きづらい体で一心に月に手をのばすのだが、そうやってけいれんすればするほど、役者が演技として決してできない微妙な動きがどんどん、奇妙な美しさを生み出していったのだ。
 彼らは本当に、美しかった。
 なんのてらいも下心もなく、少しでも月に近づきたいと、一心不乱になっている姿は本当に美しかった。そうしてもっと不思議なことに障害のハードな人たちになればなるほど美しく見えるのだが、それはその人たちのほうが余分なことを考えるゆとりがないからだったからかもそれない。
 ともあれ私たちは公演後、心から、きれいだった、美しかった、ということができたし、本人たちもそう思えたと思う。
 あれは実に不思議な、でも圧倒的なパワーをもった舞台だった。
 というわけなので大阪近くに住んでらっしゃるかたはよかったらおでかけくだされ。
 芝居は水ものだから、なかなか知らない人はおさそいしにくいのだが、今でも変わってないと思う。
 通信のバックナンバーなどもあるので、キョーミのある人はよろしく。
  • 劇団態変情報誌「イマージュ」
  • 年間3冊1000円
  • 郵便振替 00920-8-320343 イマージュ・劇団態変
2000/03/03