先日、ゆざわやにいったとき

           
         
         
         
         
         
         
    
 先日、ゆざわやにいったとき(ゆざわや、というのは吉祥寺にあるすごーく大きい布地屋さんである。かっこよくて安いの、、、。私はこの頃ここに月に一度くらいは布を買いにいくようになってしまった、、、もちろん学校図書館の壁を貼るためよ。家庭科なんて常に”3”だったのにそんな羽目になるとは夢にも思わなんだ。一寸先は闇、とまでは思わないにしても人生ってほんと、わからんもんである)カットしてもらうために並んで待ってるとき、4才くらいの男の子がいなくなったらしく三人の女の人が盛んに名前を呼んでいる、、、。ここはメーター280円の布とかがたくさんあるので、幼稚園バッグなんかを作る ママさんたちが、たいていグループで何組も来てるのだ。
 すると、がちゃんが(ダンナである。布は彼が選ぶので)くすくす笑うのでなんだときいたら、おれ、あの子がかくれてるとこ知ってるよ、というのである。だったら教えてやれば? というと、あの子、ストライキしてるんだよ、という。なんでも彼(坊やね)は”ワン・ピース”の模様の布が欲しかったのに、だめ、といわれたらしく、がんばっているのだ、というのだ。(しかし、よく見てるね、いつの間に)高いからだめなのかなあ(キャラクターものはメーター1200円するので、50センチ買うと600円もするので)というと、そんなことないだろ、だって、あの母親の持ってるバッグ、本物のヴィトンで20万するやつだぜ、という。
 2、2、2、20万!!!
 あのー、こんなこといっちゃ、お世話になってるゆざわやさんに申し訳ないですが、ゆざわやくるのに、20万のバッグ?
 いや、、、他にもってくとこもないのかもしれないですけど。
 だったらいーよねー、と意見が一致したので知らん顔していたら、やがて彼はお目当ての布を持って並びました。いやあ、趣味のいい柄だったよ。新柄のクリームの地でさ、あんまり他の子どもたちにはウケないだろうけどね、趣味が良すぎて、、、。センスのいい子っているのね、4才でも。そりゃ、あんだけ趣味がよかったら、みっともないもの持って歩くの、やだろうな、やっぱり、、、と思いましたよ。
 で、それを見てたら夏休みのことを思い出した。
 そういえば、いたよ、そういうのが。
 そっちはもう5年生くらいの大きい女の子だったんだけど、夏休みの宿題のなんかを縫う布を探しにきてて(なんでわかるかというと、大声でしゃべるからさ、そういうことを)彼女はこれが良い、ってちゃんと選んだのに、母親はえー、こっちにすれば、、、っていうのよね。
 で、見るつもりじゃなかったんだけど見えちゃったその柄っていうのが、なんと”唐草模様”、、、。
 いや、学校持ってった時に、今どきの小学生が、よっ、とらさん!というだけ教養(?)があるかどうかはわかんないけどさ、からくさもよう???
 そりゃ、いやっっていうわよな。
 でもそのお母さんもねばる、ねばる。はっきりいって、うるさくって迷惑だった。
 フロア中に響くような声でしゃべるんだよ、もちろんお母さんだけ。
 自分たちのいうことを聴いてるひと(聞かされてる、だな、正確には)もいるんだってこと、気がついてないんだろうな。
 でも女の子もがんばって、とうとう欲しい布、手にいれたけどね。
 で、それをきかされてて、ほんと、やんなっちゃったのを思い出した。
 もちろんそうだってわかっちゃいるけどさ、、、。本だって同じなんだから。
 子どもがこれがいい、といった本を取り上げて、自分がいいと思うものを”与えたい”、、、んだから。
 でも、、、わかんね!!!
 なんで、そうしたいの〜〜〜〜〜!!!
 だって、あんたのほうが趣味が悪いのに〜〜〜!!!!

 というわけで、布買いにいくのも疲れるこってす。あ〜〜〜あ。
駐車場に車いれられないと困るからしょうがないけど、午前中にいきたくないなあ。