NHKで読まれたニュース

正確ではありませんが、だいたいこんな感じです。(ひこ・田中)

           
         
         
         
         
         
         
    
 橋下知事が、国際児童文学館を廃止して、中央図書館に統合する方針を打ち出しているのに対して支援団体などから出ていた当面の存続を求める請願が、全会一致で採択された。

 請願は採択されても知事に対する強制力はないが、与党の自民党も「中央図書館への統合に伴う財政負担は少なくない」などと反対の声が出ている。

 請願採択に関して橋下知事は、
「議会の判断は重いが、私としては70万冊の本を早く子どもたちに見せたいのでこれまでの予定通りにしていきたい」と述べ、廃止・統合する考えに変わりがないことを強調した。
           
         
         
         
         
         
         
    

 「70万冊の本を早く子どもたちに見せたい」という言葉から、知事が児童文学館を未だに全く理解していない、または理解する気がないのが、はっきりわかります。
 七〇万冊は「資料」であって、子どもに見せるためのものではありません。子どものために大人が書いた物語たちを収集・整理したものです。七〇万冊だから価値があるというだけではありません。むしろ、七〇万冊が収集、そして整理されている点で、世界的価値があるのです。
 知事の言っていることは、美術館の資料(絵画)を、私たち一般府民が自由に触れるように、持ち出せるようにしようといっているのと同じです。もちろん私たちはそんなことを望まないでしょう。美術館で働く学芸員に絵画の保存・整理は任せるでしょう。より自由にそれらを鑑賞できることを保障してもらうために。(ひこ・田中)。